健康って、なんでしょうか？
世界保健機関憲章の前文には“身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない。”と定義されています。
健康な状態とは、身体に病気や異常がなく、痛みなどの自覚症状もない状態で、精神的にも安定し穏やかに日常生活を送れる状態、と言えるのではないでしょうか。
しかし、現代のストレス社会では、日常生活や仕事による負担により痛みを抱えている方、原因不明の慢性的な痛みに悩まされている方がとても多くいらっしゃいます。
あちこちで検査しても、特に異常は見つからないが、痛みやしびれなどの自覚症状を感じる。
また、健康診断で異常は見つからなかったが、いつも身体がだるく疲れが取れない。
検査結果上は健康かもしれないけれど、とても健康といえる状態ではない。また病院に行くほどでもないし、どうしたら良いかわからない、というお悩みを抱えている方は多いと思います。
上記のような症状の原因の一つは、日常生活や仕事でのストレスによるものであると、私は考えます。
誰でも知らない間に、日々ストレスや疲れが溜まっています。個人差はありますが、その方の許容範囲を超えた時に、それらが痛みや自覚症状として身体に現れます。普段から知らず知らずのうちにストレスや疲れが溜まっているところに、急に仕事が忙しくなって負担が増えたり、生活環境の変化、天候の不純、気温差などにより身体の循環やバランスが悪くなると、痛みや倦怠感が自覚症状として現れるのです。また、普段からストレスが溜まっていて上手にリセットすることができないと、慢性的に痛みや倦怠感を感じて、「なんだかいつもだるい」「すぐに疲れてしまう」といった状態に陥ってしまいます。
このような症状は、脳（身体）が危険信号を出している状態であり、それはご自身が無理をしすぎないためにも必要なサインなのです。しかしそのままにしておくと、心身の病気の原因に繋がってしまうこともあります。
このような自覚症状のある場合は、できるだけ早く、治療院など専門家のもとで対処することをお勧めします。
また、自分の中で上手にオン・オフを切り替えて、リラックスできる場所や時間を作ることはとても大切です。趣味や運動で、上手にストレスを発散し、リフレッシュする時間を持つことが大切であると思います。
日々忙しい現代社会の中で生きる私たちは、知らないうちに無理をしてしまいがちです。意識的にゆったりとした時間を持ち、ご自分の許容範囲を超えないように上手に調整しながら心身のバランスをとることが大切なのではないでしょうか。
しっかりと心と身体のメンテナンスをして、いつもご自身を大切にするよう、心がけて頂ければと思います。